Works05

person武雄市役所

place佐賀県武雄市

「薪ネット」+「武雄市役所煙突設置工事」+「薪ストーブ開発」

  • E

Engineering

:施工業務

その他の活動

:薪ネット

Identity
課題抽出

針葉樹林は間伐などの手を入れないとより良く育たないもの。
しかし、その費用が出せない為に、手入れをせずに放置されている現状が多く見られる。
以前から、林業に関する問題意識を持っていた為、間伐材を使って新たな雇用を生み出す取り組みが出来ないかと考えたことがこのプロジェクトのきっかけとなる。
住宅設計の経験より薪ストーブに対して一定の需要があることは認識しており、担当者自身も薪ストーブを使っている経験から、薪が手に入らないことや、手に入っても高価なことには不便を感じていた。

Approach
アプローチ

そこで間伐材を利用した薪の製造を行い、販売する仕組みを作ることを企画。
佐賀県の基山(城戸生産森林組合)・武雄(武雄杵島森林組合)の二つの森林組合と共同し、各森林組合で薪を製造して頂くことに。
弊社は販売の経路として通販サイト「薪ネット」を開設し、武雄市が企画するショッピングサイトにも連携頂いた。

Resolve
解決

これにより間伐材を利用した薪の販売ネットワークを構築。
そして、この取り組みを通じて、武雄市に会社を構える森熔接所と連携して薪ストーブの開発を行なった。また、薪ストーブ開発に際しては、九州では最も販売実績と技術力のある株式会社くぬぎの森に技術指導を頂いた。
この事が評価され、武雄杵島森林組合の依頼により、武雄市役所室内に2台の大型薪ストーブを設置する事になった。市役所室内に本格的な薪ストーブを設置する例は、他に類を見ない。薪ストーブの設置に際しては、煙突設置も同時に伴う為、「薪ストーブの燃焼に伴う気流と煙突との相性」や「設置に際する煙突貫通部の建築技術的な用件」等をクリアしていく事が大切になる。これを弊社と森熔接所、株式会社くぬぎの森と共に検討し、市役所内への薪ストーブ設置の施工を完了させた。循環型社会へのひとつの取り組みとして、「薪ネット」に関わる活動を行っている。